「コピーライターになるにはどうすればいいんだろう?」
「特別な知識や資格がいるのかな?」
コピーライターという仕事に興味を持った方は、そんな疑問を抱くのではないでしょうか?
結論から言うと、コピーライターになるには知識も資格も必要ありません。
少し極端な言い方をすると、名乗ってしまえば、誰でもなれる仕事なんです。
しかし、多くの方が知りたいのは「コピーライターとして実際に仕事を得て、生活していくための方法」ではないでしょうか。
そこで今回は現役コピーライターの私が、コピーライターになる方法を実体験を含めて解説します。
コピーライターの仕事って?未経験から目指せる?

そもそもコピーライターとは、どんな仕事なのでしょうか?
まずは仕事内容や、Webライターとの違い、向いている人の特徴など、基本的な情報を整理してみましょう。
コピーライターの仕事内容とは?不動産広告を例に解説
コピーライターの仕事は、一言で表すと「言葉で人を動かす」ことです。
商品やサービスの魅力を最大限に引き出し、読み手の購買意欲を高める文章を作成します。
たとえば不動産広告制作であれら、コピーライターの役割は、物件の情報を単に伝えるだけでなく、「ここに住むことでどんな暮らしが実現できるのか」という姿を描き出すことです。
間取りや設備だけでなく、周辺環境の魅力や子育てのしやすさ、将来的な資産価値などを言葉で表現します。

「陽当たりの良いリビングで家族団らんの時間を」「駅徒歩5分で通勤もラクラク」など、暮らしのイメージを読み手に想像させることが大切です。
単に文章を書く仕事ではなく、マーケターとしての役割も担う仕事といえるでしょう。
Webライターとコピーライターの違い
「Webライターとコピーライターって何が違うの?」
現在、Webライターとして仕事をしている方は、そんな疑問を抱くかもしれません。
はっきり言って、明確な違いはありません。
ただし、一般的には書く目的に以下のような違いがあります。
主にWebサイト上の情報コンテンツを作成するライターを指します。
SEO記事や、ユーザーの疑問を解決するハウツー記事、体験談など、幅広いジャンルの文章を執筆。
目的は、検索エンジンからの流入を増やしたり、ユーザーに有益な情報を提供したりすることです。
商品やサービスの販売促進、企業イメージの向上などを目的とした文章を作成します。
広告、キャッチコピー、LP、メルマガなど、行動を促すための短いフレーズや説得力のある文章を考案。
Webサイトのコンテンツ制作にも関わりますが、その場合はコンバージョン(成果)を強く意識する。
つまり、Webライターは「情報を伝える」ことが主な目的であるのに対し、コピーライターは「行動を促す」ことがより重要な役割と言えます。



私はWebライターからコピーライターになって、仕事の幅が大きく広がり、より成果を意識するようになりました。
もちろん、両者のスキルは重なる部分も多くありますが、それぞれの専門性と目的意識には違いがあることを理解しておきましょう。
どんな人が向いている?適性と必要なスキル
コピーライターに向いているのは、言葉への強い興味と探求心がある人です。
心を動かす表現や、思わず読み進めたくなる言葉に魅力を感じる方は、この仕事でやりがいを感じられるでしょう。



常に新しい情報にアンテナを張り、世の中のトレンドや人々のニーズに敏感であることも大切です。
適性としては、相手の気持ちを理解する共感力、伝えたい内容を的確に捉える理解力、それを魅力的な言葉で表現する発想力が重要です。
論理的に思考し、ターゲット層や訴求ポイントを整理して、効果的な構成で文章を組み立てる能力も求められます。
必要なスキルは、基本的な文章力に加え、読者の興味を引く表現力、商品の魅力を伝える力、情報を分かりやすく整理する構成力などです。
Webコピーライターであれば、SEOの知識も重要になります。
こうしたスキルは、日々の努力と学習で磨き上げることが可能です。
特別な才能よりも、言葉への情熱と努力が大切です。
未経験からコピーライターになるための3ステップ
コピーライターは経験や資格がなくても目指せる職業です。
しかし、いざ目指そうと思っても、どんな手順を踏めばいいのか迷いますよね。
ここでは、実際に未経験からキャリアチェンジした私の経験をもとに、具体的な3ステップを紹介します。
ステップ1:まずは知識をインプット!おすすめの学習方法
まずはコピーライティングの知識をつけることから始めましょう。
ネットや書籍、講座などがおすすめです。
コピーライターになるための専門学校やスクールに通う選択肢もありますが、まずは独学で基本的な知識を押さえることも十分可能です。



重要なのは、自分に合った方法で学び続けることです。
コピーと聞くと、キャッチコピーなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、コピーライターは文章全般の知識を付ける必要があります。
Weライティングの知識も身につけるようにしましょう。
ステップ2:ポートフォリオの作り方と実績作り
学んだ知識は、すぐにアウトプットすることが大切です。
最初は報酬がなくても構いません。
自分のブログやnoteで記事を書いてみたり、模擬案件として仮想の広告コピーを作ってみたり。そうして作った成果物をポートフォリオにまとめましょう。
効果的なコピーライター ポートフォリオ 作り方としては、単に作品を並べるだけでなく、各コピーの目的やターゲット、制作意図、工夫した点などを具体的に説明することが重要です。
ステップ3:仕事を探す!就職・転職、フリーランスという選択肢
プロフィールが完成したら、いよいよ仕事を探してみましょう。
とはいえ、実績も何もない状態から、どうやって仕事を探せばいいのか、わかりませんよね。
もっとも始めやすいのは、クラウドソーシングです。
というより、実績も何もない状態では、他の手段で仕事を受けるのは難しいのが現状です。
クラウドソーシングサイトは多数ありますが、案件数の多さを考えるとクラウドワークスがおすすめです。
\ 初心者におすすめ!/
また、案件数ではクラウドワークスに劣りますが、優良案件の多いランサーズも同時に活用すると良いでしょう。
\ 優良案件が多数!/



私は当初、クラウドワークスとランサーズを併用していました。
もちろん、クラウドソーシングだけでなく、転職サイトなどで「コピーライター 求人」と検索し、未経験者でも応募可能な案件を探してみるのも良いでしょう。
不動産コピーライターのリアル|コピーライターになるには?キャリアと日常を公開
コピーライターになるには、どんなキャリアパスがあるのか気になりますよね。
ここでは私自身が不動産業界でコピーライターとして働く中で感じた、仕事のやりがいや難しさ、キャリア形成のヒントをリアルにお伝えします。
私が不動産コピーライターになったきっかけと今の仕事
私がコピーライターになったのは、副業ライターとしての活動が原点でした。
平日は会社員をしながら、夜や休日に記事を書く日々を送っていたのですが、「言葉で人を動かす仕事がしたい」と強く思うようになったんです。
でも、コピーライターの専門学校に通う時間的な余裕はなく、ひたすら関連書籍を読み漁って独学でスキルアップを目指しました。
実は、36歳の時に転職エージェントから「副業からコピーライターになるのは難しい」と言われてしまい、一度は諦めかけた経験もあります。
でも書くことを続けた結果、38歳で無事、不動産会社に転職。現在は中古マンションの販売促進コピーや不動産投資記事、SNS運用など、幅広い業務を担当しています。
以下のnoteで実際に私がコピーライターに転職するまでの道のりを詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


副業ライターから正社員コピーライターになって変わったこと
副業ライター時代は、納期に追われながら案件をこなすことに精一杯で、読者に響く「伝わるコピー」を書く余裕は正直ありませんでした。
しかしその頃に培われた「納期を守る意識」や「情報をコンパクトにまとめるスキル」は、コピーライターになった今でも私の大きな強みです。
正社員としてコピーライターになってからは、案件にじっくり向き合い、本質を深掘りした取材を行ったり、デザインや導線など幅広く提案できるようになりました。
責任も増えましたが、それ以上にコピーライターとしての視野や仕事の幅が大きく広がったと感じています。
コピーライターになるには?これから目指すキャリアパス
コピーライターになるには、「書く」だけでなく「仕組みを作る力」も重要だと実感しています。
今後は、記事コンテンツの戦略設計、社内メンバーへのライティング研修、SNS運用のマニュアル作成などにも挑戦したいです。
コピーライターの仕事は、一人で完結しがちですが、私はチームの中で価値を発揮できるコピーライターになりたいと思っています。
また、自分自身の経験を活かし、これから不動産業界や副業からコピーライターへのキャリアチェンジを目指す人たちを応援する発信も続けていきたいです。
まとめ
未経験からコピーライターを目指すのは、決して簡単な道ではありません。
でも、正しいステップを踏めば、異業種からでも十分に転職は可能です。独学や、場合によっては学校などを活用して知識をインプットし、実践を重ね、自分のスキルや実績を示すポートフォリオを作り上げていくことが成功のカギ。
私自身も副業からスタートし、38歳で正社員としてライターの道に進むことができました。
大切なのは「今のスキルが足りない」ことより、「これから学び、成長できるかどうか」。諦めずにコピーライターの求人情報を探し続ける粘り強さも時には必要です。
この記事が、あなたの一歩目の後押しになればうれしいです。