FP3級は簡単?試験の難易度や独学で合格するためのポイントを解説

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ファイナンシャルプランニング技能士3級(FP3級)は、厚生労働省が認定する国家資格です。

取得すると家計の管理、資産運用、税金など幅広い分野の知識がつくため、仕事だけでなく日常生活でも役立つことでしょう。

受験資格はなく誰でも受験できるため、国家資格の中では取得しやすい資格です。
テキストや問題集を活用して、しっかりと試験対策すれば独学でも十分合格できます。

本記事ではFP3級資格の難易度や独学による勉強法について解説します。

目次

FP3級資格とは

FP3級資格とは、ファイナンシャルプランニング技能士の3級資格のことです。
FP3級試験に合格することで取得でき、試験は「金融財政事情研究会(きんざい)」と「日本FP協会」の2機関のどちらかで受験します。

家計の資産運用や保険・税金に関する基本的な知識と技能を問われる資格であり、一般的には初級レベルとされています。

FP3級を取得すれば、ファイナンシャルプランニングの基礎知識が身につきます。
金融商品・サービス、資産運用に興味のある方、FP2級や1級の受験を目指す方、金融業界で就職・転職を希望する方などにおすすめです。

FP3級試験の難易度はどのくらい

FP3級試験は資格試験としてどのくらい難しいのか、受験者数や合格率などのデータをもとに解説します。

受験者数と合格率の推移

FP3級の受験者数は毎年10万人前後ですが、近年、増加傾向にあります。
たとえば2022年度の受験者数は、約16万人で前年より約10%増加しています。

不安定な社会情勢になり、老後の生活設計、家計の見直し、資産運用などへの関心の高まりが影響しているといえるでしょう。

一方、合格率も上昇しているため、受験者自身のレベルも上がっていると考えられます。

試験範囲と合格点

FP3級試験は学科と実技の2つに分かれます。

学科試験は以下の6つの分野から出題されます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

学科試験はマークシート方式で行われ、三択問題が30問出題されます。
60点満点中36点以上(得点率60%以上)が合格点になります。
試験時間は120分です。

一方、実技試験はFP協会ときんざいで内容が異なります。

FP協会は「資産設計提案業務」から20問が記述式で出題され、100点満点中60点以上(得点率60%以上)が合格点です。

金財は「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選択します。

こちらも記述式の問題が出題され、合格点は50点満点中30点以上(得点率60%以上)です。

勉強時間の目安

FP3級の難易度は国家資格の中で低い部類に入ります。

とはいえ、しっかりと試験対策をしなければ合格は困難でしょう。

ぶっつけ本番ではさずがに合格しません。

一般的には80~150時間程度の学習時間が推奨されていますが、金融知識のない方や苦手な方は、特に余裕を持って学習する必要があります。

たとえば1日2時間学習する場合、2〜3カ月程度で目安となる学習時間を確保することが可能です。

休日はさらに学習時間を多く取るようにすれば、より短い期間で合格できる実力を身につけることが可能です。

このように計画性を持って学習することが合格のポイントといえます。

独学でFP3級を学習するメリットとデメリット

FP3級は独学で合格可能な資格試験です。
個人的には高い講座など受けなくても十分だと思っています。
とはいえ、独学による苦労もある点も理解しておかなければなりません。
以下に独学で学習した場合のメリットとデメリットを紹介します。

独学でFP3級を学習するメリット

独学のメリットは以下の3点です。

  • 自分のペースで学習できる
  • 教材や学習方法を自由に選択できる

独学の魅力は自分のペースで学習できることです。
仕事や家庭との両立がしやすく、無理なく学習を進めることができます。

また、教材や学習方法を自由に選択できるため、自分に合ったスタイルで取り組むことが可能です。
独自の学習スタイルを確立することで、FP3級取得への自信にも繋がるでしょう。

独学でFP3級を学習するデメリット

独学のデメリットは以下の3点です。

  • モチベーションの維持が難しい
  • 疑問点が解決しにくい

一人で学習を進めるため、モチベーションの維持が難しい場合もあります。
また、疑問点が解決しにくいこともありますので、効果的な学習方法を見つけることが大切です。
独学ならではの孤独感を乗り越えるためにも、周囲のサポートを活用しましょう。

独学による学習のポイント

独学でFP3級を目指す際に重要なのは、計画的な学習スケジュールです。
以下に独学の学習で意識すべきポイントを紹介します。

学習計画を立てる

学習計画を立てることは試験対策の基本です。
まず試験日から逆算して、どのくらいの学習時間が確保できそうかイメージしましょう。

合格に必要な学習時間である80~150時間程度を確保できる場合は、合格できる可能性は十分にあります。
また、FP3級は6つの分野から出題される試験なので、特定の分野だけマスターしても合格は困難です。

学科だけでなく実技試験もあります。広く浅く学習することがポイントです。

試験の範囲をよく把握して、どの分野をどのくらいの期間で学習するか、目標を明確にしましょう。

日々のスケジュールやペースに合わせて計画を立てれば、無理なく継続的な学習ができます。

スキマ時間を活用する

忙しい社会人の場合、まとまった時間を取るのは困難ですが、スキマ時間を上手に活用すれば効率的な学習ができます。

通勤時間や昼休みなど、ちょっとした合間に学習教材を手に取る習慣を身につけましょう。

また、最近ではスマホやタブレットによる学習環境が整っています。

私は通勤時間にスマホで過去問を解いていました。

FP3級では無料の過去問サイトが多くあるので、自宅ではテキストを利用したインプット学習、スキマ時間にWebサイトを活用して過去問を解くアウトプット学習をすることをおすすめします。

過去問3年分を解く

過去問を解くことは、FP3級の試験対策において非常に効果的です。
3年分(合計9回)の過去問を解いて、出題傾向や重要ポイントを理解すれば、十分合格レベルに達するでしょう。

過去問を解けばわかりますが、FP3級の試験では同じ問題の流用が多いので、複数年文の過去問をこなせば、大体のパターンがつかめます。

ただし、解答を丸暗記してしまうと、問題の形が少し変わっただけでわからなくなってしまうので、きちんと理解することを意識しましょう。

また、時間を計測して実際の試験と同じ環境を整えるとより効果的です。

まとめ

FP3級資格の難易度や勉強法について解説してきました。
基礎的な内容が多い試験とはいえ、独学での取得は計画と努力が必要です。

少しの時間でも毎日学習すれば、知識が定着しやすくなるので、学習計画をしっかりと守ることを意識しましょう。
FP3級資格はファイナンシャルプランニングの基本を身につけるための一歩です。

さらに2級、1級試験を目指せるように、ぜひ資格を取得して、自己成長やキャリアアップにつなげましょう。

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