Webライターは在宅で気軽に始められるため、サラリーマンの副業として人気が高まっています。
しかし、インターネット上で検索すると「つらい」「きつい」「やめとけ」「甘くない」などネガティブなワードが目立つのも現実です。
実際、Webライターを始めたものの上手くいかず、数ヶ月で止めてしまう方も多いのですが、しっかりと継続して稼いでいる方も少なくありません。
そこで今回は副業Webライターを3年間継続している私が、Webライターが「つらい」と言われる理由や解決する方法、副業で成功するポイントについて解説します。
Webライターが「つらい」と言われる理由7選
Webライターがつらいと言われる理由は何か、私の経験をもとに7つ紹介します。
収入が安定しない
Webライターは案件ごとに報酬が決まる仕事なので、案件の数や単価によって収入が大きく変動します。
サラリーマンや公務員のような固定給は基本的にないので、最悪の場合、収入がゼロになるリスクもあり、常に不安がつきまといます。
月による収入の波はどうしても起こります。一月で報酬が半減することも珍しくありません。
報酬や記事の本数はクライアントの意向によって決まるので、自分で月ごとの収入をコントロールするのは難しいのが現実です。
記事を量産しなければならない
Webライターはクライアントワークなので、記事を書かなければ報酬は発生しません。
どれほど実績豊富なライターになっても、何もしなくても収入が得られる状態にはならないので、書き続ける覚悟が求められます。
記事1本当たりの報酬は人によりけりですが、本業であれば1日数千字、副業でも1000～3000字程度書く必要があるでしょう。
複数の案件を抱えると納期に追われ、徹夜で記事を仕上げる必要性に迫られる可能性もあります。
自己管理能力がないと続かない
Webライターは自分のペースでできると思われがちですが、実際には自分の裁量で決められることは少ないのが現実です。
案件ごとに納期が決められるため、クライアントの希望に合わせて作業をしていく能力が求められます。
納期を守るためには、自分でスケジュールを立て、それに沿って仕事を進めなければなりません。
そのため、仕事の量や質をコントロールする自己管理能力が重要です。
案件ごとに執筆ルールが変わる
記事の執筆ルールは案件ごとに異なります。
たとえば「ですます調」「である調」といった文体の指定、漢字・ひらがなの表記、NGワードの指定など、クライアントが決めたレギュレーションに合わせて執筆スタイルを変えていかなければなりません。
基本的にクライアントに合わせる仕事なので、下手に自分カラーを出そうとすると逆効果です。
非常に細かいマニュアルに従って執筆する案件もあるため、ただ文章が上手いだけではなく、指定されたルールを遵守しながら執筆する能力が求められます.
納期に束縛される
Webライターの仕事は案件ごとに納期が決められています。
納期前に記事を提出するのは当然のことですが、中には非常にタイトな納期を指定されるケースもあります。
複数の案件を抱え、自分のスケジュールを目一杯使ってしまうと、納期に束縛される日々を送ることになるでしょう。
納期が気になって不安が消えず、精神的に辛い状態が続く可能性も考えられます。
孤独感がある
Webライターは基本的に一人で行う仕事です。
主に自宅で仕事をする方が多く、職場のように相談できる上司や同僚もいない環境なので、孤独を感じやすくなります。
気晴らしにカフェ、コワーキングスペースなどで仕事をする方もいますが、一人で記事を書くというスタンスは基本的に変わりません。
また、記事を納品してもFBをもらえるとは限らず、自分の仕事がどのように評価されているのか、わかりにくいという不安もあります。
ブラック案件が存在する
インターネット上にはWebライターの募集案件が溢れています。
特にクラウドソーシング上で検索すると、多数のライティング案件を見つかりますが、中には非常に低単価であったり、あまりに要求が厳しすぎたり、ブラックな案件が多々存在するのも事実です。
慣れてくると案件の見極めもできるようになってきますが、初心者のうちはブラック案件を経験することもあるでしょう。
Webライターの「つらい」を解決する5つのポイント
上記のような理由によって、Webライターを止めてしまう方も多くいます。
では、困難さを乗り越えてWebライターを続けていくにはどうすれば良いのか、以下に具体的な解決法を紹介します。
初めは収入を気にしない
正直に言ってWebライターを始めても、実績がないうちはほとんど稼げません。
初心者の方は文字単価0.5円～1円くらいから始まりますが、まともに稼げるのは1.5円を超えたあたりからです。
たとえば文字単価1円の場合、1時間1000文字書けば時給1000円になります。
現在の最低賃金（全国平均）レベルですが、在宅の副業として考えれば悪くないように思えます。
しかし実際、1時間1000文字書くのは初心者にとっては困難な作業速度なので、時給換算すると1000円未満の仕事になるのはほぼ確実です。
こうした事情から、収入を気にすると落胆しがちになるので、最初のうちはとにかく実績をつくることだけを意識することをおすすめします。
スケジュール管理を徹底する
Webライターとして一定の実績ができると、次第に仕事依頼が増え、収入も増加します。
仕事が増えるのは嬉しいことなのですが、つい案件を引き受けすぎてしまい、ハードワークをこなす日々になりがちです。
毎日のように納期に追われるようでは、いくら稼げても肉体的・精神的な疲労が大きく、最悪の場合、体を壊すリスクがあります。
こうした状況に陥らないためには、スケジュール管理を徹底することが重要です。
いつまでにどの記事を提出するのか、スケジュール表を作成しておき、そのうえでどうしても仕事をこなすことが難しければ、時には仕事依頼を断る勇気も大切です。
SNSで仲間をつくる
孤独に感じてしまう方は、SNSやオンラインサロンなどを通してライター仲間をつくると良いでしょう。
X（旧Twitter）ではWebライター用のアカウントを作り発信している方が多くいます。
Webライターならではの悩みや課題、それに対する解決方法など貴重な意見が得られるので、仕事に役立つだけでなく、孤独感の解消につながります。
「#Webライター」や「#Webライターと繋がりたい」といったハッシュタグを活用すれば、比較的繋がりやすいので、ぜひアカウントを作って発信してみましょう。
ちなみに私のXアカウントは伊野文明です。よろしければぜひフォローをお願いします！
執筆を習慣化する
Webライター初心者は記事を書く習慣が身についていないので、その日の調子によってはまったく記事が書けないこともあるでしょう。
しかし、案件を複数抱えていると、調子が悪くても仕事しなければならない日が必ず出てきます。
そのためにはパソコンに向かえば自然に文章が書けるくらい、執筆を習慣化することが大切です。
どうしても集中できない日は、カフェやコワーキングスペースに場所を移したり、ポモドーロ・テクニックを使い、休憩を挟みながら作業することをおすすめします。
なお、ポモドーロ・テクニックについては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
スキルを磨く
Webライターとして成長していくには、さまざまなスキルを身につける必要があります。
たとえば何かの専門資格を所得すれば、特定の分野に強い専門ライターとして活躍できます。
また、SEOやセールスライティングを学べば、Web集客に貢献できるライターとして重宝されるでしょう。
「自分は〇〇に強いライターです」と自信を持って言えるくらいになれば、仕事に困ることはなくなります。
そのためにはがむしゃらに書き続けるのではなく、学習してスキルアップしていく意識が大切です。
なお、専門ライターや不動産ライターとして活躍する方法は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
副業ライターが成功するには？
上記で解説した5つのコツは、本業・副業ライターともに共通するものです。
では、この中で副業ライターが特に重視すべきポイントは何でしょうか？
ズバリ「執筆を習慣化すること」です」
副業ライターは本業を終えた帰宅後や出勤前、または休日に執筆しなければなりません。
強い意思がなければ続けるのは困難であり、執筆がストレスに感じることもあると思いますが、執筆が生活の一部と化してしまえば次第にストレスは減っていきます。
本業が忙しく時間がなかなか取れない日は、5分10分程度でも良いのでコツコツ執筆を続け、執筆の習慣化を心がけましょう。
まとめ
Webライターがつらいと言われる理由とその解決方法を紹介しました。
私も含め、多くのWebライターの方たちが「一番つらいのは初心者の頃」という意見を持っています。
確かに最初のうちは仕事を探すのが大変で、何か案件を獲得できたとしても報酬が低く、なかなか稼げないのが現実です。
しかし、実績をつくり軌道に乗れば、必ず稼げるようになってくるので、最初の壁を乗り越えられるかどうかがカギです。
なお、以下の記事でWebライターの始め方を詳しく解説していますので、参考にしていただけると幸いです。
