FP2級は独学で合格できる?3級との違いや学習のポイントを解説

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ファイナンシャルプランニング技能士2級(FP2級)は、金融に関する知識と技術を身につけた国家資格です。

就職や転職、さらに副業として活用しやすい資格です。

FP3級と同様、試験に合格することで取得が可能ですが、3級と比較すると難易度は大きく上がります。

しかし、FP3級試験で学んだ知識をそのまま活かせるので、3級試験に合格した方はぜひ続けて取得を目指すことをおすすめします。

本記事では独学でFP2級に合格するポイントを、私の体験を踏まえながら解説します。




目次

FP2級試験の概要

はじめにFP2級試験の基本事項を押さえておきましょう。

FP2級試験の実施要領

FP2級試験の実施要領を以下にまとめます。
基本的な内容はFP3級試験と変わりません。

試験名称:2級ファイナンシャル・プランニング技能検定
実施機関:日本FP協会、きんざい
試験区分:学科試験、実技試験
試験日程:年3回(5月、9月、翌1月)
試験時間:学科120分、実技60分
合格基準:学科試験60点以上、実技試験各科目100点満点中60点以上

FP2級の試験範囲

FP2級試験の試験範囲は以下の通りです。
なお、実技は3級と同様、きんざいと日本FP協会で異なります。

学科試験
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継
実技試験

【きんざい】

  • 個人資産相談業務
  • 生保顧客資産相談業務

【日本FP協会】

  • 資産設計提案業務

FP2級と3級の違い

FP2級試験の概要を踏まえ、FP3級とはどのような違いがあるのか見ていきましょう。

試験範囲の違い

FP2級と3級では試験範囲に大きな違いがあります。

学科試験の各分野は重複する項目が多いのですが、より細かく専門的な知識が問われます。

また、中小法人の資金計画、法人税、消費税など、新たな学習内容が加わります。

個人だけでなく、法人のファイナンシャル・プランニングに関する知識が求められる点が異なる点といえるでしょう。

したがって、3級で学習した内容をさらに深く学習する意識を持たなければなりません。

試験形式の違い

FP3級の学科試験は◯☓問題と三肢択一式問題でしたが、2級の学科試験では四肢択一式の問題が60問出題されます。

運任せではとても合格できませんね。

また、実技試験はFP3級では三肢択一式でしたが、2級は記述式になります。

ただし、記述式といっても文章を書くのではなく、記号や◯☓を記載するだけなので、大きな変化はありません。

受験資格の違い

FP3級試験の場合、受験資格はなく誰でも受験可能でした。
しかし、2級試験は以下の受験資格のうち、どれか一つを満たす必要があります。

FP2級試験の受験資格
  • FP3級資格を所持している
  • FP業務に関し2年以上の実務経験がある
  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了している
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

実務経験やAFPの所有者はいきなりFP2級を受験できますが、FP3級に受かってから2級に進む方が多いでしょう。

合格にかかる学習時間の違い

FP2級試験に合格するには、約150~300時間が必要とされています。

FP3級が約80~150時間なので、単純に計算すると2倍近い学習時間が必要となります。

私の肌感覚でも3級と2級では倍くらい難易度の差を感じました。

ただし、学習時間には個人差があります。
資格試験に慣れている方、金融の知識が豊富な方はもっと少ない時間でも十分合格できるで試験です。

一方、非効率的な学習していると、どんなに時間をかけても合格できませんので、次に紹介する勉強法を押さえていきましょう。

FP2級試験学習のポイント

FP2級試験に合格するための学習のポイントを以下にまとめます。
3級より難易度は上がりますが、テキストと問題集を繰り返し解けば、合格レベルには達するでしょう。

過去問学習をする

FP2級も3級と同様、過去問学習がもっとも有効な試験対策になります。

直近8回分くらいの過去問を解き、しっかり理解できるようになれば、ほぼ合格できるでしょう。

ただし、答えを丸暗記するような方法はNGですよ。

なお、税法では法改正が頻繁に行われるので、過去問学習をするときは、あまり古い過去問は使用しないように注意してください。

すでに変更された制度や数値などを誤って覚えてしまう可能性があるので、直近8回程度を大体の目安にすることをおすすめします。

苦手科目をつくらない

FP2級の試験範囲は広いため、一つの科目に集中するより、広く浅く理解するほうが大切です。

科目ごとの合格基準点はありませんが、苦手科目をつくってしまうと、全体の得点が大きく落ちる可能性があります。

特にタックスプランイングと金融資産運用で苦戦する方が多い傾向にあるので、これらの科目は学習時間を多めに確保するなど、対策を取ることをおすすめします。

私は金融資産運用が特に苦手で、多くの学習時間を要しました。

スキマ時間を活用する

忙しい社会人の方にとっては、スキマ時間を有効活用することが資格試験に合格するコツです。

通勤時間や昼休みなど、ちょっとした合間に学習教材を手に取って、コツコツ問題を解いてみましょう。

また、最近ではスマホやタブレットによる学習環境が整っています。

無料の解説サイトや過去問サイトも充実しているので、ある程度知識がある人なら、学習教材を新たに購入しなくても、合格レベルまで達するでしょう。

時間を測って問題を解く

FP2級試験では、3級よりも深い知識が求められるので、一問を解くのにかかる時間も多くなりがちです。

しかし、学科120分、実技60分という試験時間は3級のときと変わりません。

3級試験は時間に余裕があり、実際の試験では途中退席する方がほとんどですが、2級の場合は時間を気にしていないと足りなくなる可能性があります。

特に実技は複雑な計算問題も出題されるので、60分という試験時間はシビアに感じる方も多いでしょう。

本番で時間が不足する事態を防ぐためには、時間を測りながら過去問を解き、一問当たりにかけられる時間を掴むことも大切です。

まとめ

FP2級は3級と比較すると、難易度は大きく上がります。

3級と同じ感覚で学習を始めると、試験範囲の広さに驚き、挫折してしまう方もいるかもしれません。

しかし、それでも国家資格の試験の中では合格しやすい試験です。

学習計画を立てて、テキストと過去問を活用してコツコツ学習すれば、独学でも十分合格可能です。

FP3級に合格した方は、ぜひその勢いで2級にもチャレンジしてみてください。

なお、短期間で合格したい方は通信講座の利用をおすすめします。

以下の記事でFP2級試験おすすめの通信講座を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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