特定の分野で専門知識をもっているWebライターは、好条件の仕事を受注しやすい傾向にあります。
さらに業界での実務経験や専門資格があれば、記事の権威性・信頼性アップに繋がり、SEO対策にもなるため、より優遇されるでしょう。
特に不動産系の記事は単価が高く、記事の需要も多いため、知識のある方にはおすすめのジャンルです。
今回は不動産ライターとして3年間活動している私が、求人の探し方や仕事を受注するコツについて解説します。
不動産ライターの仕事内容とは?
初めに不動産ライターの特徴の解説をします。
専門知識が必要であり、執筆に苦労することもありますが、非常にやり甲斐のある仕事と私は感じています。
不動産記事を専門に書くライター
何かしらの専門ジャンルをもっているライターのことを「○○ライター」と呼ぶことがあります。
不動産ライターとは、その名の通り不動産を専門分野にしたライターのことをいいます。
しかし「不動産」といっても範囲は広く、各分野で求められる知識が異なります。
例えば以下のような記事があげられます。
- 住宅の購入や売却方法
- 住宅ローンの知識
- 不動産投資、土地活用
- 不動産相続
- 不動産に関わる税金
- 賃貸管理、メンテナンス
記事内容によってターゲット層にも違いが出てくる点を理解しておく必要があるでしょう。
すべての分野に対応できるライターは少なく、記事としての難易度も異なるため、ご自身の強みを活かせそうな分野を探すことをおすすめします
不動産記事の監修や校正
不動産ライターは記事執筆だけでなく、監修や校正を行うケースもあります。
私も不動産メディア運営会社から記事の監修を依頼され、実際に行った経験があります。
実績のある不動産ライターが記事を監修すれば「権威性」が担保されるため、サイト全体の信頼性の向上につながるためです。
実際、監修者の表記があることはSEOの観点からも重要とされています。
監修は責任を求められる仕事ですが、監修者として自分の名前が掲載されるケースが多いので、不動産ライターの実績として活かすことがでしょう。
他のライターの何が違う?不動産ライターの特徴
では、不動産ライターは他のライターとどんな違いがあるのでしょうか。
以下に主な特徴を3つ紹介します。
高単価の仕事が多い
不動産関係の記事は、比較的単価が高い傾向にあります。
初心者でも文字単価1円以上、実務経験や有資格者限定の記事なら文字単価3〜5円くらいが大体の相場であり、十分な実績を備えている方なら、文字単価5~10円レベルで受注することも可能と感じています。
不動産系の記事の単価が高めになるのは、以下のような理由が考えられます。
専門知識や資格を要する
データやエビデンスを求められる
対応できるライターが少ない
予算を高めに設定しているケースが多い
ただし、文字単価3円以上になると、クラウドソーシングでの受注は厳しい傾向にあります。
需要が高くライター募集も多い
不動産は人が生活するうえで欠かせないものです。
戸建てやアパート、マンションのほか、オフィスビル、商業ビル、病院、学校などは生活に密接に関わる施設といえます。
また、不動産の購入や売却では扱う金額が大きいことから、宅建業法や民放、借地借家法をはじめとしたさまざまな法律が関係してきます。
そのため、どんな時代にあっても解説記事の需要がなくなることはないと考えられます。
幅広い知識が身につく
不動産ライターは物件の購入や売却方法、住宅ローン、不動産投資、相続、税金など、幅広いジャンルの記事を執筆します。
範囲が広いため、リサーチには時間がかかりますが、記事を執筆することで自分の知識量がどんどん増えるメリットがあります。
新しいジャンルに取り掛かると、最初は苦労するかもしれませんが、一度理解してしまえば次回以降は執筆も楽になるでしょう。
不動産ライターの仕事の探し方
不動産ライターの求人の探し方ですが、基本的な方法はWebライターが仕事を探す際と同様です。
難易度の低い順に紹介しますので、参考にしてください。
クラウドソーシングサイトの求人に応募する
Webライターの仕事を見つけるのにもっとも利用しやすいのが、クラウドソーシングサイトです。
特にランサーズとクラウドワークスは案件数も多く、初心者が実績を積むのにおすすめです。
この2つのサイトでは、不動産に関わる記事は、ほとんど毎日のように募集されているため、仕事探しで苦労することはないでしょう。
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SNS上の求人に応募する
X(旧Twitter)から「#ライター募集」で検索すると、募集している方を見つけることができます。
私もランサーズやクラウドワークスで実績をつけた後、Xで仕事を受注した経験があります。
ただし、Xでは不動産系のライター募集はあまり見かけない印象があるので、頻繁に検索をする必要があるでしょう。
求人サイトを利用する
Indeed、Wantedlyなどの求人サイトでもライターが募集されているので、利用するのもおすすめです。
求人サイトであれば、企業と直接契約できるため、クラウドソーシングのように手数料がかかることがありませんので、同じ文字単価でも利益は大きくなるでしょう。
ただし、Wantedlyは規約上報酬が明記できないため、文字単価や記事単価で仕事を探せないデメリットがあります。
企業へ直接営業する
不動産関係の運営サイトでは、ライター募集ページを設けているケースもあります。
ある程度実績にある方でないと厳しいですが、募集ページから直接応募する方法も良いでしょう。
ただし、上位表示されるサイトは当然ながらアクセス数も多いため、多くのライターが応募していることが予想されます。
私は何度か企業ページで応募した経験がありますが、返信をいただけないことがほとんどでした。
それだけに運良く仕事を受注できた時は、かなり嬉しかったですね。
不動産ライターで仕事を獲得するコツ
専門知識が必要な不動産系の記事は、単価が高い反面、簡単には受注できません。
初心者の方は以下に紹介する方法で案件の獲得を目指しましょう。
クラウドソーシングで実績を積む
不動産ライターとしての実績がない方は、まずはランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトで実績を積みましょう。
なお、案件を獲得できない時の対処法は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
ただし、クラウドソーシングサイトは案件が豊富な反面、単価が低めなうえ手数料がかかるデメリットがあります。
ある程度実績を積んだら、企業と直接契約をメインにすることをおすすめします。
専門資格を取得する
宅建やFPなど、不動産に関係する専門資格を所持していれば、案件の受注率が上がるでしょう。
ライターになるのに資格は必要ありませんが、自分の自信にもなるので、Webライターとして活動しつつ資格取得を目指すのもおすすめです。
私は副業ライターとして活動をしながら、FP2級を取得しました!
不動産ライターとして仕事を獲得した場合は、以下の4つの資格をおすすめします。
- 宅地建物取引士
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 日商簿記2級
- 賃貸不動産経営管理士
もちろん、不動産に関わる資格はこの他にもたくさんあります。
たとえば「不動産鑑定士」や「1級建築士」などの難関資格を取得していれば、専門性の高いライターとして一目置かれることは間違いありません。
しかし、上記のような難易度の高い資格は、かなりの学習時間を要するので、Webライターと並行して取得を目指すのは難しいでしょう。
学習時間と取得後のメリットを考えた場合、紹介した4つの資格がもっともコスパが良いと思います。
なお、宅建試験の攻略法、FP2級試験の攻略法・合格体験記は以下の記事で詳しく解説しています。
自分の経験をアピールする
不動産記事を書く際に何か役に立ちそうな経験があれば、プロフィールや提案文に組み込んでおくと良いでしょう。
不動産会社での勤務経験があればベストですが、なければ仕事以外の経験で活かせそうなことがないか考えてみましょう。
例えばマンションや戸建ての購入経験、ワンルームマンション投資、戸建て投資といった不動産投資経験など、少しでも不動産に関係する経験があれば、有効活用できる場合があります。
まとめ
不動産ライターというと、専門知識や経験が必須であり、敷居が高いイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、私を始め不動産業界での経験がない方でも、専門資格やSEOの知識、ライティング力を活かすことで、十分に活躍することが可能です。
業界経験があればもちろん有利になりますが、不動産ライターとして長く活動したいのであれば「書くことが好きであること」「不動産の学習が好きであること」が重要であると考えています。
書くことが好きで、不動産分野に興味がある方は、まずはクラウドソーシングに登録してWebライターの仕事を経験してみることをおすすめします。